礼儀と作法

礼儀と作法
まずは座る位置、年上あるいは段級の上の人が上座につきます。その反対派下座。教室の場合は入口から奥の方が上座、入り口近くが下座になります。普段はあまり気にしなくてもいいですが、頭の中に入れておいてください。 次に駒を出す手順ですが、年上あるいは段級の上の人が駒箱から駒を将棋盤の上に駒を出します。下手(したて)の人はまだ駒に触れてはいけません。そして盤上に出された駒の中から、王将を所定の位置に据えるを終えてから下手は初めて駒に触れます。 中央の玉将から順に大橋流・伊藤流の並べ方でそれぞれが対局準備にはいります。  対局にあたり、先手・後手を決めなければなりません。目上の人が中央の歩の駒を5枚取り、横のスペー ス、場所がなければ盤上に両手でしっかりシャッフルしてばらします。その時「歩」が多く出ると、振った方(5枚の歩を使った方)の「先手」、「と」が多く出ると相手方が「先手」振った方が「後手」となります。
これで対局準備完了です。「よろしくお願いします」と言って頭を下げ、いざ対局開始です。
対局中トイレや飲み物を取りに行く時などは「失礼します」と言って席を外しましょう。戻ってきたときは「失礼しました」と言って着座します。
勝敗が決まった時は負けた人が「負けました」あるいは「ありません」と頭を下げて投了します。それと同時に勝った人は「ありがとうございました」と言って頭を下げ対局終了となります。勝っても敗者をいたわり決して威張らない、そして最後の「感想戦」。勝者敗者、敵・味方がその対局を振り返り最善を探求し合う姿は、日本の「道」というものの精神を感じます。