講師紹介

ごあいさつ

 はじめまして、当教室代表の星子壽三郎です。私は宮崎県初の奨励会員となりプロ棋士を目指し精進しておりました。年齢制限によって夢破れてしまいましたが1996年8月に帰郷し、子どもたちに教えはじめて現在に至っております。私自身帰郷翌年、地元紙主催の宮日王位戦に初参加で初タイトル獲得し、そして2,3年の内に宮崎県史上初の小学生日本一が誕生し、宮崎県の将棋界は激変していきます。いまほどインターネット環境も普及もしていないころに、奨励会仕込みの定跡研究やその感性を伝えた影響は大きいと自負しております。そして次々と県代表になり、全国大会においても優勝や入賞して、なかには奨励会へとプロを目指すまでの強い子どもたちが増えています。県大会で当教室生と対戦した他の子どもたちにも感想戦を通して交流、感性や勉強方法の影響を与えていると思っています。

 プロ棋士を目指す養成機関の奨励会、そこには将棋に向き合う真摯な態度、盤や駒に神聖な気持ちを持って取り扱う棋道というものがあり、対局にいたるまでの手順や所作にまで昔からの伝統あるしきたりがあるのです。そこは厳格であり、とても潔い、気持ちのいいものです。

①そのすがすがしい勝敗決着の態度と所作を伝えたい(礼儀・作法)

 奨励会の習慣や考え方はプロなのですから他とは一線を画すのは当然であり、プロ棋士の先生方や奨励会の先輩との会話を通して身についていくものです。それは習うというよりも技や感性を取り入れる職人の世界と同じ、常に貪欲に、そしてアンテナを張り巡らせ、俗に言われる「技を盗み取れ!」という世界です。そして本筋の本物の将棋になっていくのです。そしてその考え方、感性をこどもたちに伝えているつもりです。素直に受け入れられる器を持った子は、たちまちプロを目指すことも視野に入るほどの高段者になって、なかにはプロ棋士になっている者もいます。こどもたちの伸びしろは計り知れません。素人にはできないプロ修行経験者ならではの感性が、こどもたちに反映されてこの実績につながっていることはすぐに実感できると思います。

②将来プロになりたい子のサポートをしてあげたい(プロとは?そしてその心構え

 さて、初めて「将棋」に触れてこれから親しんでいただくためには厳格なところは置いといて、
まずは「将棋」とは何?    どのように考えたらいいの?    勝ち負けの決着は?  
などなどこれから皆さんの知らない面白いところをどんどん見せます。そして知らないうちに考えることが好きになり、勝っても威張らず、負けてもくよくよせず、すぐに反省して次につなげる心の切り替えができるようになるはずです。そんな手助けをしたいと思っております。そして上達すればするほど負けの辛さ、勝負の厳しさを理解し、強くなるために自主的に努力することができるようになることを目指します。

③将棋を通して楽しみながら子供たちの成長のお手伝い(忍耐や考えることが好きになる)

将棋をもっともっと好きになって社会に生かせるようになればと願っております。

髙﨑六段と。

星子壽三郎
奨励会経験者 現在アマ六段
宮日王位戦3期獲得2期挑戦
アマ名人戦宮崎県代表3回、アマ竜王戦宮崎県代表3回
赤旗名人戦宮崎県代表4回(最高ベスト16位)、久留米王位戦宮崎県代表4回(最高3位)

こぼれ話
奨励会員は日々棋士になるために修練しています。奨励会員から見ればごく当たり前にできることが、一般の方々から見て驚かれることがよくあります。そんな能力みんなにもあるんですよ。私にできたくらいですから。
①棋譜を読むだけで将棋の指し手が頭で描ける
 メールで棋譜を送っていただきその対局のアドバイスをすることがあります。棋譜表記されたメールを見て「4五歩と仕掛けたのが悪く、2四歩と突き捨てて以下同歩に4四歩、同銀、……」と将棋盤に並べることなく答えています。
 奨励会時代の帰宅途中で、奨励会員同士で「あの将棋でさあ」とはじまって、「○○角成とするところで一旦、○〇飛と打っとけばいいんじゃない?」にとなりにいた先輩が「それには○○桂の中合いでダメだね」とみんな将棋盤が頭に入っているので会話が進んでいくのです。それが耳に入ってきた席に座っていたおじさんが、何の話をしているのだろうと怪訝な表情で見上げてきてよく視線が合っていました。(笑)棋士を目指すなら(奨励会レベルとしては)このくらいは簡単にできないとね。あの都成竜馬くんと目隠し将棋の棋譜が地元紙に掲載されたのもいい思い出です。私が目隠し、当時の竜馬くんは盤に並べての対局でした。佐藤康光先生は、目隠しで3面指しされていましたね。すごい!
➁100手以上の詰将棋をしている
 奨励会時代、お世話になっていた先輩に、仕掛けたら詰みまで読み切れるくらいの能力がないとと言われ、さらに先輩たちの会話に「あの35手詰め詰ました?」とか「あれ73手でしょ。」とか今まで聞いたことのない長手数がポンポン出てきていました。このくらいできないようではとはじめた69手詰めができた時のうれしかったことを記憶しています。奨励会で修行する資格が私にはあると自信をつけたものでした。もちろん盤に並べずに頭の中で詰ますんですよ。奨励会時代はラーメン食べてるときに「あっ、詰んだ」という先輩がいましたが、私もありました。また、奨励会旅行があったころで、寝ている者、夜遅くまであるいは徹夜で将棋を指している者、そんな時寝ているはずの一人が「1五金までの27手詰め!」とガバッと起き上がってびっくりしました。それを聞いていた先輩が、「おーっ!それは将棋無双の46番だな、正解!」なんてことがありました。寝ていても詰将棋解いているんだと驚愕でしたが、わたしも寝言で「○○飛車成」とか言っていたそうです。ちょっと違うかな(笑)。
 当教室に来て全国3位にもなった、転勤で他県から来た子が27手詰めを出してきた。教室のレベル確認のつもりか無礼な奴(笑)。久保田講師が15分たらず、私も30分くらいで解いて見せたら、「やっぱここすげえや」と。元奨励会員をなめんなよ(笑)。彼もまた、「宮崎に行ったら星子先生のところに行くように」といわれてきた一人です。ちなみに久保田講師は奨励会時代に「将棋図巧第百番(寿)」611手詰めを詰ませたツワモノです。(すげー!)
③多面指し(指導対局)が正確にできる
 多面指しなら私もできるという高段者の方もいらっしゃるでしょう。でもただ対局するだけでは低レベルですよ。とあるカルチャーセンターで指導していたころの話。五面指し(5人を同時に指導対局する)をし、「この時こうすればよかったですね」と5人それぞれに局面の急所を指導していました。それぞれ対局終了は違うので対局中のところもあれば終わって指し手を指導するところもある、そういったのが多面指しによる指導対局風景です。5人分の対局を感想戦をしながらも、今対局している指し手も記憶していかなければなりません。指摘、指導が終了後、さらに5人分の棋譜を書いて生徒さんそれぞれに「対局の棋譜です」と渡していました。「全部記憶されてるんですか」と驚かれたものです。あなたにできるかな。(笑)奨励会時代では最高15対局までしたことがありましたが、30人くらいは行けそうと当時は思っていました。羽生善治先生は100面指ししていましたね、やはり凄すぎです。
 全国大会に行って予選2勝通過の2回戦で敗退し、対局数は4局。スマホもアプリもまだまだのころ、将棋盤に並べずに棋譜用紙に普通に書き込んでいたら「すごいですね、盤に並べずに」といわれ、現役の時は平気で1年以上たっても覚えていたのに、今は衰えてきてその日のうちに書いている。そんな凄いことかなと思っていました。私のころの奨励会員はみんな上記のことは当たり前にできたものだから、今でも特殊技能とは思っていなかったのですが、奨励会で修業した人はこんなところが違うということ、だから実績があるのだと知らせた方がよいのではとのアドバイスを得て、書いた次第です。


指導方針

「子供らしく棋士らしく」

はじめのうちは勝て喜び、負けて悔しがる感情が素直にでてもかまわないですよ。笑って泣いて、どんどん強くなっていきましょう!子供らしくていいじゃないですか。

そして真に強くなると、勝ったのは相手のミスや構想に助けられたのであって自分がすごいのではありません。だから相手の前で喜んだりガッツポーズをしたりしてはいけません。負けた相手をいたわり、さらに上達し、高レベルで戦えることを目指し、自分より強い人に向かっていく気持ちを持ってください。


特別講師 久保田貴洋 六段


奨励会経験者
2016年 第70回全日本アマチュア将棋名人戦準優勝
2017年 第46回支部将棋対抗戦(通称:支部名人戦)準優勝
プロ棋戦の竜王戦6組の参加資格を得て現在奮闘中!プロ棋士に2連勝して3回戦挑戦。
2018年7月 第72回全日本アマチュア将棋名人戦宮崎県代表 9月全国大会に出場日本一を目指す。